いつかミナを着る日まで。
憧れの「ミナペルホネン」と
デザイナー皆川明さんの世界。
先日、ミナの魅力がギュッとつまった本を
友人に借りました。
1995年~2010年までの
ミナの歴史が詰まった一冊です。
生み出されたテキスタイルは400近く。
詩情あふれる生地は、それだけで
物語のようです。
洋服として、立体的になると、
さらに何か語りかけてくるような
特別な雰囲気を持つミナの世界。
毎シーズン新しいデザインの
テキスタイルと服が
生まれていますが、
過去のものも決して古びることなく
着る人に寄り添い、
子供や孫まで引き継ぎたくなるような
「消費されない」服。
デザイナーの皆川さんはこう言います。
”考える人も つくる人も 使う人も喜べるデザインにしたい。
皆に流れる時間がやりがいで満たされるものが
グッドデザインじゃないかと思う。”
そんな思いがこもった
お洋服のお値段は、
やっぱり一生モノ価格ではありますが、
「効率」とか度外視で、
国内の工場、職人さんとの
綿密なやりとりで実現する
妥協のない工程、
などを加味すれば納得です。
クリエーションをリレーに例えて
”それぞれの受け持った区間で
精一杯に力を尽くす。
人から人へと受け継がれる仕事に価値がある”
という考えにも、ただただうなずくばかり。
この精神は、きっとどんな職業にも当てはまります。
そんなの無理、きれいごと。
と、いうかもしれないけど、
ミナのような仕事の在り方が、
さざ波のように、
いま静かに力強く広がりつつ
あるのも感じています。
このエンジェルという
花模様のファブリックのワンピースに
すごく惹かれます。
深みのある青も好き。2001年のデザイン。
トリバッグ。
一見メルヘンですが
服と同様、なぜかどんな年齢の方が
手にしても似合うのです。
インテリアにもなりそう。
ミナへの愛と憧れは、
もう10年以上変わらないのですが
私の手元にあるミナは、
エッグバッグと小さなバッヂと
友人から頂いたハンカチのみ。
価格の問題もありますが、
まだ私自身ミナの服を着る
準備ができていない気がするのです。
機が熟し、ミナの服を迎える日を
楽しみにしたいと思います。
おばあちゃんになって着るミナも
きっと素敵。
この本も何度も読みました。