初見から30年ぶりの「ティファニーで朝食を」
先日、西加奈子さんの「舞台」を読んで
ニューヨークを舞台にした映画が
見たくなって、プライムビデオで
「ティファニーで朝食を」を
30年ぶりくらいに観ました。
うっすらと残る記憶は、
着飾ったヘップバーンの美しさと
へんな日本人が出ることと
天然なのか病んでるのか
なんだか不安定なヒロインに共感できず
「ローマの休日」の方が、感動したなぁ、
という印象。
30年の時を経て、どうだったかというと。。。
断然、面白かった!
ファッション、インテリア、風景など
画面に気になるものが多すぎて、
何度も一時停止したくなるほど。
・ヘップバーンの完璧な夜会巻き。
ちょと無造作な感じといい
髪の色といい、、、やっぱり素敵。
・ジバンシーの着こなし
スカーフのように大きなリボンに
負けない華やかさ。
・ホリーの部屋の、キッチンのかわいさ。
日当たりのいい、ちいさなキッチン。
真っ白な冷蔵庫。
・素肌に大きな白シャツ!!
シャツの裾から伸びる美しい脚よ。
このシャツ、後ろ開きなんです。
・オレンジコート、めちゃ似合ってる。
スタンドカラーなのに
さらに長い首がニクイ。
帽子やサングラスの小物遣いも
パーフェクト。
・有名なムーンリバーのシーン。
着飾って、パーティ三昧の破天荒ぶりを
見せつけたあとの、ナチュラルな姿。
フレッド(あだ名)もこのホリーにグッときたのでしょう。
でもねー、これはちょっと計算??と思わなくもない。
私が、今回一番好きだったシーンは
南米のお金持ちとの結婚が決まって
旅立つ前夜に、フレッドを呼び出すところ。
こんな赤いニットを編むシーンなんて
まったく記憶にないのですが。。。
ヘップバーンのツインテールが
めっちゃかわいいし、この一見
普通な黒いパンツも似合ってる。
腰回り、ほっそりにもほどがある!
タートルのカットソーの
シルエットもさりげなく美しいのです。
裾や、袖の長さも絶妙。
このシーンからバタバタな展開があっての
有名な雨の中のハッピーエンド、、、となるわけですが
タクシーの中で着替えたり
口紅を塗る、、、などの
ホリーのしぐさが、
いちいちキュートで素敵で
最後までストーリーはそっちのけでした。。
相手役の男性の存在感が薄すぎるもの原因か?
でもまぁ、そんな楽しみ方もアリですよね。
↓「名無しのキャット」が登場したシーンをまとめた動画。
今の感覚からすると、
変な日本人ユニヨシさんや
やたら多い喫煙&ポイ捨てシーンは
だいぶ気になりましたが、
それも含めて、当時の空気を
楽しめる、素敵な映画でした。