焼き場に立つ少年。<長崎・原爆>
長崎で原爆が落とされた数日後、
アメリカ従軍カメラマンが撮った
有名な一枚の写真。
亡くなった弟を背負い
直立不動で、
焼き場の順番をまつ少年。
きつくかみしめた下唇からは
血がにじんでいたそうです。
この写真を含め、300枚もの
被ばく後の広島や長崎の様子を
私用のフィルムに収めた
ジョージ・オダネルさんは
40年以上も、それらを封印していましたが
その後、写真を公開・展示し
反核を訴える運動を始めます。
「原爆は、戦争を終わらせるために
しかたなかった」
として
原爆投下を正当化した考えが
ほとんどのアメリカ国内では、
オダネルさんの運動は
ものすごい反発や批判があったそうです。
自分の家庭も犠牲にしてでも
2007年に85歳で亡くなり、
命日は、奇しくも8月9日でした。
戦争は
すべてが終わってみれば、
加害者とか被害者とか
どっちが悪いとか
単純なものではなく。。。
空しさだけが残ります。
人は、
教育や、世の中の流れで
簡単に洗脳されてしまうし
善悪もひっくり返ってしまう。
そんな人間の弱い性質に
「ウィルス」のような何かが
じわじわと感染して
戦争が
引き起こされるような気がします。
忘れたころに。。。
つらくても、
せめてこの時期は、
当時の記録に、
自分からふれたいと思います。
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