イタくても、いい。<小説『舞台』>
西加奈子『舞台』という小説を読みました。
自意識過剰すぎる主人公がでてくる
とは知っていましたが、
これほどまでとは。。。
西さん、
そんなにえぐらないで!
もう、かんべんしてやって!
、、と、
なんだか終始昔の自分が痛めつけられて
いるようでつらすぎた。
私も物心ついたころから20代までは
人にどう見られるか気になったり
こうみられたい自分を演出してみたり、、。
イタいって言葉は好きじゃないけど、
本人のみが超必死な、ひとりずもうは、
あった。。というか、、若い時は
ほぼそんな気苦労で疲弊していた気もする。
だから、葉太の思考や行動は全然笑えません。
年齢を重ねても、そんなところは
きっと今もあるけど、
いつのまにか「演出してる自分」とか
人に見抜かれたっていいじゃん。
と、涼しい顔できるようになってた
気がします。
はていつからそんなに
図太い神経に。。?
そうじゃなきゃ
ブログで、
天然酵母のパン焼きました♪
とか書けないし。
私は、
片付け上手で
家庭的でエコで
良いママぶってるだけかもしれない。
でも、そんなふりしてたら
本当にそうなれる気もするのです。
堂々と(恥ずかしげもなく)、
そんなふりをしている
今の自分は嫌いじゃありません。
昔より、いろんなことがシンプルで
日々が楽しいから。
この本を読み終わって
ちょっと頭をよぎったのは
西加奈子さんが
この小説を
オードリーの若林と
小説家の朝井リョウと
彼らが「ヒーッ」
となってるところを
遠くで糸井重里が
穏やかな微笑みを浮かべながら眺め、
そのまえを知らん顔で
村上春樹がランニングで
通過する。。。みたいなイメージでした。